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算数・数学でつまずく大きな壁「単位量あたりの大きさ」

小田原市蓮正寺にお住いの皆さん、こんにちは!

小中学生対象の学習塾、清栄学舎午来(ごらい)です。


小田原市蓮正寺エリアに新しく開校した当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!

もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!



算数や数学の学習の中で、もっとも大切な単元の一つに「単位量あたりの大きさ」があります。

しかし、ここでつまずいてしまう児童生徒が多いのも事実です。


「単位量あたりの大きさ」とは、簡単に言えば「ある量を一定の単位にそろえて、それに対応する他の量と比べる」考え方のことです。

現在の学習指導要領では、小学校5年生で正式に学ぶ内容とされていますが、実はそれ以前の学年からじわじわと土台が作られています。


例えば、小学校2年生で習うこんな問題を思い出してください。


「1袋に6個の飴が入った袋が3つあります。飴は全部で何個でしょう?」


これは、袋の数と袋1つあたりの飴の数をかけて全体の数を求める問題です。

ここで使っている「1袋あたりの飴の数」が、単位量あたりの大きさの考え方の基礎となっています。


また、小学校3年生で習うこんな問題もあります。


「18個のクッキーを3人で分けると、一人は何個もらえますか?」


これは、全体の量を人数で割って、一人あたりの量を求める問題です。

この「一人あたりのクッキーの数」も、単位量あたりの大きさを考える基本となっています。


この段階では、多くの児童が問題をスムーズに解けます。

しかし、小学校5年生で「単位量あたりの大きさ」が本格的に登場すると、急に難しく感じる子が増えてきます。


その背景には、問題文の意味や条件を正しく読み取れない、つまり「読解力」の問題が大きく関わっていると思います。

問題の中で「何を単位にするのか」や「何を求めるのか」が分からないため、正しい答えを出せなくなってしまうのです。

単位量あたりの問題を解くときは、問題文をしっかりイメージしながら、何が求められているのかを丁寧に考えることがとても大切です。


「単位量」の考え方は、算数や数学のさまざまな単元と深く結びついています。

掛け算や割り算の基本はもちろん、速度、割合、密度、比、比例など、多くの単元が「単位量あたりの大きさ」の理解に依存しています。


さらに、これらは中学校でもより詳しく学ぶ内容です。

「単位量」の考え方がしっかり定着していないと、数学が苦手になってしまう可能性が高まります。

私の経験からも、数学が苦手な生徒はここがしっかり定着していないことが多いです。


どうすればこの考え方を理解しやすくなり、効果的に指導できるのか。

現在、私自身も試行錯誤しているところです。

そのあたりの工夫や実践については、次回のブログで詳しくご紹介します。

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