種子はどうやって遠くまで行くの? ― 自然のアイデア
- seieigakusha25
- Oct 20
- 3 min read
小田原市蓮正寺にお住まいの皆さん、こんにちは!
小中学生対象の学習塾、清栄学舎の午来(ごらい)です。
小田原市蓮正寺エリアにある当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!
もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!
先ほど、塾の前の駐車場で草むしりをしました。
夏の間に伸びに伸びた草を引っこ抜き、思っていたより楽に作業は終わったものの、まあまあ汗をかきました。
Before

After


それはさておき……
作業を終えると、軍手やシャツ、ズボンなど全身に何かの種子がくっついていました。
これがなかなか落ちにくくて、一つひとつ手で取るしかなく、意外と骨が折れました。

こうしていつの間にか衣類などに引っ付いている種子のことを、「くっつき虫」と呼んだりします。
これは、自分で動けない植物が、遠くまで子孫を残すために工夫した戦略のひとつです。
植物は「どうやって種を広げるか」で生き残りをかけており、種子を離れた場所に移動させることを「種子散布」と言います。
種子散布の方法は大まかに分類でき、いくつかの方法があります。
1. 風に乗せる
綿毛のある種子:タンポポやアザミの種は、ふわふわの綿毛で風に乗って遠くまで飛びます。
翼のある種子:カエデやツクバネの種は、回転しながら風に乗ってゆっくり落ちます。
私がインドネシアに住んでいたころ、ハネフクベというグライダーのような種子をよく目にしました。面白い形をしているので、興味のある人は調べてみてください。
2. 動物に運んでもらう
付着型:服や毛にくっつく「くっつき虫」のように、動物にくっついて移動します。
食糞型:ブルーベリーやサクランボなどの果実を食べてもらい、フンと一緒に種が運ばれます。果実が甘いのは、動物に食べてもらうための戦略です。
3. 水に流して運ぶ
水に浮かぶ種子:ヤシの実やハスの種は、水に流されて遠くまで移動します。
4. 自分で飛ばす(自力散布)
弾ける果実:ホウセンカやカタバミの種は、果実がパチンと弾けて飛びます。
最近では、人間の活動で種が運ばれることもあります。
登山や農作業、服や靴、車などにくっつくことで、外来種が新しい土地に広がることもあるようです。
種子散布の方法を知ると、植物がただじっとしているだけではなく、生き残るためにさまざまな戦略を持っていることがわかります。
身近な草むらや公園で種を観察すると、風に乗る種子やくっつき虫など、面白い発見がたくさんあります。
「どうしてこんな形になっているんだろう?」と考えながら観察すると、自然の驚きと工夫を学べます。
さて、草むしりをした理由ですが、「生徒募集」ののぼりを設置するためでした。
駐車場利用者や歩行者の邪魔にならないように端に置いてみましたが、正直あまり目立ちません。
どこに置いたらもっと見てもらえるか、要検討ですね。





Comments