火山と信仰の島、フローレス
- seieigakusha25
- Jul 11
- 3 min read
Updated: Sep 1
小田原市蓮正寺にお住いの皆さん、こんにちは!
小中学生対象の学習塾、清栄学舎の午来(ごらい)です。
小田原市蓮正寺エリアに新しく開校した当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!
もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!
昨日の続きです。
インドネシアのフローレス島で大規模な火山噴火があり、日本にも影響を及ぼすかもしれない、という話をしました。
実はそのフローレス島、2018年の春に旅行で訪れたことがあります。
バリ島よりもさらに東に位置し、東西に細長い形をした島です。
約1週間をかけて、この島を西から東へ横断しました。
日本ではあまり聞きなじみのないフローレス島ですが、実はある有名な生き物で世界中の注目を集めています。
それは、コモドドラゴン。
コモドドラゴンは世界最大のトカゲで、成長すると体長は2〜3m、体重は70kgを超えることもあります。
このオオトカゲは人間を襲うこともあるうえに、唾液に血を止まりにくくする成分が含まれていて、かまれると出血が止まらず命を落とす危険もあると言われています。


フローレス島西部にあるラブアンバジョという港町が、コモド観光の拠点になっています。
ここからボートに乗って、コモドドラゴンの生息地であるコモド島などへアクセスできます。

ところで、インドネシアといえば、「何の宗教がいちばん多いでしょうか?」と聞かれたら、多くの人が「イスラム教」と答えるでしょう。
インドネシアは国民の9割弱がイスラム教徒で、世界で最もイスラム教徒が多い国なのです。
しかし、ここフローレス島はちょっとちがいます。
この島では、住民の多くがキリスト教(特にカトリック)を信仰しています。
私が訪れた時期はちょうどイースターの時期で、島の各地でお祭りのような行事が行われていました。


その影響で島のバスなど公共交通がすべてストップし、ヒッチハイクをしながら島を横断することに。
隣村へ行くという地元の人のバイクや車を乗り継いで、旅はなんとか続行できました。
これもまた、忘れられない思い出です。
インドネシアはたくさんの島を持つ国で、多民族・多言語国家として知られています。
フローレス島も例外ではありません。
四国より少し小さなこの島に、多数の民族グループと言語が存在しています。
かつては、隣の村に行っただけで言葉が通じないということもあったそうです。
それぞれの村に、それぞれの言葉、歌、踊り、布の模様、信仰があるのです。

さて、今回の噴火を起こしたのは、レウォトビ山(Lewotobi)という火山です。
ですが、フローレス島にはそれ以外にも複数の活火山があります。
中でも有名なのは、島の東部にあるクリムトゥ山です。
ここにはなんと、3つの色が違う火口湖があり、見るたびに色が変わることでも知られています。
また、火山島であるため、島内には天然の温泉もいくつか湧いていて、地元の人たちにとっては癒しの場にもなっています。



フローレス島は、火山とともに生き、多様な文化や宗教が混ざり合いながら暮らす、とてもユニークな島です。
世界のどこかには、自分とはちがう生き方をしている人たちがいて、その「ちがい」が世界をおもしろく、豊かにしているのだと思います。
皆さんも旅行をする際は、ぜひその地域の宗教や伝統、文化に注目してみてください。
それも、学びの一つになります。

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