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時差のイメージ

小田原市蓮正寺にお住いの皆さん、こんにちは!

小中学生対象の学習塾、清栄学舎午来(ごらい)です。


小田原市蓮正寺エリアに新しく開校した当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!

もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!



中学校の地理で出てくる「時差の計算」。

この単元を苦手に感じている生徒は少なくありません。


時差の問題を考えるとき、まずは世界地図を頭の中に思い浮かべてみましょう。

……と、ここで注意したいのが、どこを中心にした地図をイメージするかです。


多くの人が見慣れているのは「日本が真ん中にある世界地図」だと思います。

でも、それで時差の問題を考えようとすると、逆にわかりにくくなってしまいます。

時差の理解に最適なのは、ヨーロッパを中心にした世界地図!


ヨーロッパ中心の世界地図
ヨーロッパ中心の世界地図

余談ですが、「極東」「中東」「近東」といった表現を聞いたことがあると思います。

一般的に、日本は「極東」、アラブ諸国が「中東」「近東」と呼ばれます。

これらの呼び方は、すべてヨーロッパを中心に世界を見たときの距離感を表しています。


  • ヨーロッパから見て「東の端(極)」=極東(日本など)

  • 「中くらいに東」=中東(サウジアラビアやイラクなど)

  • 「もっと近くの東」=近東(トルコなど)


つまり、ヨーロッパを中心にした世界の見方が、国際的にはスタンダードなんですね。


話を時差に戻しましょう。


日本のずっと東、太平洋の真ん中には「日付変更線」があります。

ここを越えると、日付が1日変わるというルールです。

ヨーロッパ中心の世界地図は、この日付変更線が地図の両端に来るので、時差の計算が分かりやすくなるのです。


太陽は東から西へと進みます。

つまり、地球上では東の国ほど早く朝が来るということになります。


ヨーロッパを中心にした世界地図で考えると、日本より西にある国は、日本より時間が遅れていることになります。

逆に、日本より東にある国は、日本より早く日が昇ることになります。


が、ここで重要なのは、日本は「極東」と呼ばれるほど、東の端にある国だということ。

つまり、日本より時間が早い国は限られているのです。

具体的には、オーストラリアとロシアの一部(東側)、ニュージーランド、それから太平洋に浮かぶ小さな島国くらい。

だから、世界のほとんどの国は日本よりも時間が遅いと考えて問題ないです。


具体的に考えてみましょう。

1月1日、午前0時。

日本が新年を迎えた瞬間、世界の多くの国々はまだ 12月31日です。

地球上に住むほとんどの人間が、まだ大みそかを楽しんでいる時間帯なのです。


このように、「日本=世界の中で時間が早い国」という意識を持っておくと、時差の計算もぐっとわかりやすくなります。

時差の問題で混乱しないためには、「日本中心の世界地図」からいったん離れて、ヨーロッパを中心にした地図を頭の中に描くことが大切です。


我々が生きている現代の日本社会の枠組みは、ヨーロッパ発祥の考え方が浸透しています。

ですから、ヨーロッパを中心に考えると、世界の見え方が一気に整理されることがあります。

これは時差だけでなく、「国際社会」「歴史」「地理」のあらゆる分野で役に立つ考え方です。

多様な視点で物事を見れるようにしましょう。

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