学びの基盤は「事実をそのまま受け止める」こと
- seieigakusha25
- Aug 27
- 3 min read
小田原市蓮正寺にお住いの皆さん、こんにちは!
小中学生対象の学習塾、清栄学舎の午来(ごらい)です。
小田原市蓮正寺エリアにある当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!
もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!
勉強がうまくいかない原因のひとつに、「勝手な解釈」があります。
つまり、問題や説明を正確に読まずに、自分の思い込みで理解してしまうことです。
例えば算数。
「5個で120円のりんごがあります。3個買うといくらですか?」という問題を見たとき、「1個120円だから…」と勝手に思い込み、360円と計算してしまう子がいます。
本当は「5個で120円」なので、1個は24円。
正しくは3個で72円になるはずです。
英語も同じです。
“I am playing tennis.” を「私はテニスをします」と解釈すると誤答になります。
正しくは「私はテニスをしているところです」。
「なんとなくこんな意味だろう」で解いてしまうと、基礎が崩れてしまいます。
些細な違いかもしれませんが、細かいところをおろそかにしていると、そのうち大きなミスにつながります。
勉強で大切なのは、「自分の勝手な解釈を加えず、問題文やルールを正確に受け止めること」です。
ちょっと練習してみましょう。
以下の文章を読んで、状況をイメージしてみてください。
花子さんは7時15分に家を出て、7時45分に学校につきました。教室にはまだ誰もいません。花子さんが一番乗りでした。静かな朝の教室の雰囲気が、花子さんは好きでした。 やがて生徒たちが少しずつ登校してきます。花子さんは一人ずつ「おはよう」と声を掛けました。 その日は数学のテスト。花子さんは少し緊張しながら、テキストを開いて最後の確認をしました。目の前の席からは、生徒どうしが「がんばろうね」と声をかけ合うのが聞こえてきます。
中学校の教室の情景が思い浮かびましたか?それでは、最後の一文を書きます。
8時45分、チャイムが鳴ると、花子さんは立ち上がり、生徒たちにテスト用紙を配り始めました。
花子さんは先生でした。
前半の文章では、一言も花子さんが生徒だとは書いていなかったと思います(ミスリードするような描写はありましたが)。
花子さんを「生徒」と思い込んでしまった人は、それはあなた自身の勝手な解釈によるものです。
昨日のブログでは、勉強のコツとして「違いを認識する」という話をしました。
今日のテーマは、「勝手な解釈をしない」ということ。
この2つの姿勢は、あらゆる学問に共通する基本です。
目の前の事象を細かく観察し、事実をそのまま受け止める。
そのうえで、特徴を整理し、既存の事柄との違いを認識する。
そして、分類する。
こうした態度は古くから「博物学(本草学)」と呼ばれていますが、あらゆる学問の基盤となっています。
違いを識別し、勝手な解釈をせずに受け止める。
この二つの習慣こそ、すべての学びを支える“学問の土台”です。



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