「なぜそうなるのか」を意識することの大切さ
- seieigakusha25
- 3 days ago
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小田原市蓮正寺にお住まいの皆さん、こんにちは!
小中学生対象の学習塾、清栄学舎の午来(ごらい)です。
小田原市蓮正寺エリアにある当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!
もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!
9mのリボンを3人で分けると、一人分は何mになるでしょう。
→ 9 ÷ 3
6mのリボンを3人で分けると、一人分は何mになるでしょう。
→ 6 ÷ 3
3mのリボンを3人で分けると、一人分は何mになるでしょう。
→ 3 ÷ 3
ここまでは問題ありません。
では、
1mのリボンを3人で分けると、一人分は何mになるでしょう。
このとき、「1 ÷ 3」ではなく「3 ÷ 1」としてしまう子どもが一定数います。
「3÷1」のほうが、なんとなく計算しやすそうに感じるからです。
実際、さっきまで順調にできていた子でも、この問題でつまずくことがあります。
算数は、規則に従うことが大切です。
いわばロボットになりきるような感覚。
最近よく言われる「プログラミング的思考」も、まさにこれです。
機械のように、決められた手順を冷静に、淡々と処理していく。
感覚ではなく、手順に従って考えることが大事なのです。
次のような問題も同じです。
8mで2kgのロープは、1kgあたり何mでしょう。
→ 8 ÷ 2
9mで3kgのロープは、1kgあたり何mでしょう。
→ 9 ÷ 3
10mで5kgのロープは、1kgあたり何mでしょう。
→ 10 ÷ 5
ここまでは順調です。
では、
4.8mで3.5kgのロープは、1kgあたり何mでしょう。
このあたりで混乱してしまう子どもが出てきます。
でも、やり方はさっきとまったく同じです。
小数だろうが分数だろうが、やることは同じ。
心を無にして、淡々とペンを動かす。
ベルトコンベアーで流れてくる作業を、着々とこなすイメージです。
たとえば、
「8mで2kgのロープは、1kgあたり何m?」
と聞かれて「4m」と答えられる子は多いです。
でも、「その4という数字はどんな計算で出したの?」と聞くと、
答えられない子も少なくありません。
ちゃんと割り算をしているつもりでも、
実は感覚で答えているだけということがあるのです。
「8 ÷ 2」は簡単な計算ですが、
「自分はいま割り算をしている」という意識を持つことがとても大事です。
それができていないと、数字が小数や分数になったときに手が止まってしまいます。
算数が苦手な子どもには、
この「意識の部分」から丁寧に働きかける必要があります。
計算の技能というよりも、考え方の姿勢のようなものです。
根気強く、「なぜそうなるのか」を一緒に考えること。
そして、子ども自身が「なぜそうなるのか」と自分の中で対話できるようになること。
それができるようになれば、算数も数学も、決して難しいものではなくなります。
昨日のブログでも書きましたが、清栄学舎では「考え方の型」を大切にしながら、一つひとつの問題にしっかり向き合う指導を行っています。
正しい手順を身につけることが、やがて自信と柔軟な発想につながります。
一緒に、「なぜそうなるのか」を大切にする学びを育てていきましょう。



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