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「なぜそうなるのか」を意識することの大切さ

小田原市蓮正寺にお住まいの皆さん、こんにちは!

小中学生対象の学習塾、清栄学舎午来(ごらい)です。


小田原市蓮正寺エリアにある当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!

もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!



9mのリボンを3人で分けると、一人分は何mになるでしょう。

→ 9 ÷ 3


6mのリボンを3人で分けると、一人分は何mになるでしょう。

→ 6 ÷ 3


3mのリボンを3人で分けると、一人分は何mになるでしょう。

→ 3 ÷ 3


ここまでは問題ありません。


では、

1mのリボンを3人で分けると、一人分は何mになるでしょう。


このとき、「1 ÷ 3」ではなく「3 ÷ 1」としてしまう子どもが一定数います。

「3÷1」のほうが、なんとなく計算しやすそうに感じるからです。


実際、さっきまで順調にできていた子でも、この問題でつまずくことがあります。


算数は、規則に従うことが大切です。

いわばロボットになりきるような感覚。


最近よく言われる「プログラミング的思考」も、まさにこれです。

機械のように、決められた手順を冷静に、淡々と処理していく。

感覚ではなく、手順に従って考えることが大事なのです。


次のような問題も同じです。


8mで2kgのロープは、1kgあたり何mでしょう。

→ 8 ÷ 2


9mで3kgのロープは、1kgあたり何mでしょう。

→ 9 ÷ 3


10mで5kgのロープは、1kgあたり何mでしょう。

→ 10 ÷ 5


ここまでは順調です。


では、

4.8mで3.5kgのロープは、1kgあたり何mでしょう。


このあたりで混乱してしまう子どもが出てきます。

でも、やり方はさっきとまったく同じです。


小数だろうが分数だろうが、やることは同じ。

心を無にして、淡々とペンを動かす。

ベルトコンベアーで流れてくる作業を、着々とこなすイメージです。


たとえば、

「8mで2kgのロープは、1kgあたり何m?」

と聞かれて「4m」と答えられる子は多いです。


でも、「その4という数字はどんな計算で出したの?」と聞くと、

答えられない子も少なくありません。


ちゃんと割り算をしているつもりでも、

実は感覚で答えているだけということがあるのです。


「8 ÷ 2」は簡単な計算ですが、

「自分はいま割り算をしている」という意識を持つことがとても大事です。

それができていないと、数字が小数や分数になったときに手が止まってしまいます。


算数が苦手な子どもには、

この「意識の部分」から丁寧に働きかける必要があります。

計算の技能というよりも、考え方の姿勢のようなものです。


根気強く、「なぜそうなるのか」を一緒に考えること。

そして、子ども自身が「なぜそうなるのか」と自分の中で対話できるようになること。


それができるようになれば、算数も数学も、決して難しいものではなくなります。


昨日のブログでも書きましたが、清栄学舎では「考え方の型」を大切にしながら、一つひとつの問題にしっかり向き合う指導を行っています。

正しい手順を身につけることが、やがて自信と柔軟な発想につながります。

一緒に、「なぜそうなるのか」を大切にする学びを育てていきましょう。

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