国語と論理的思考の大切さ
- seieigakusha25
- Nov 6
- 3 min read
小田原市蓮正寺にお住まいの皆さん、こんにちは!
小中学生対象の学習塾、清栄学舎の午来(ごらい)です。
小田原市蓮正寺エリアにある当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!
もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!
この前、「アレクサンドラ構文」という言葉を耳にしました。
これは正式な文法用語ではなく、国立情報学研究所の新井紀子教授が考案したリーディングスキルテストの問題形式を指す俗称のようです。
文章を正確に読み取らないと正解できないため、「読めるのに理解できない」という現象、つまり機能的非識字をあぶり出すことを目的としています。
機能的非識字とは、家電の取扱説明書を読んでも操作方法がわからない、SNSの簡単な文章は理解できても新聞記事の内容が把握できないといった状態のことです。
それでは、「アレクサンドラ構文」の問題を以下に示します。
Alexandra は女性の名前で、Alex はその愛称である。 また Alexander という男性の名前の愛称も Alex である。
問:この文脈において「Alexandra の愛称は何か」 選択肢: ①Alex ②Alexander ③女性 ④男性
正解は ① Alex です。
しかし、「女性」という語に引きずられて間違えてしまうことがあるようです。
実際、公立中学生の正答率は約38%、進学校の高校生でも約65%にとどまったという報告があります。
このように、文章を部分的に読んだだけでは誤答してしまう問題を通じて、子どもたちの文章理解力や論理的思考力を測ることができます。
「論理学」というと数学や哲学の専門分野のイメージが強いかもしれません。
確かに高校の数学では命題や証明、集合などの形で論理を扱います。
しかし論理学の本質は、前提から正しく結論を導く力です。
国語の読解においても、これは非常に重要です。
文章の一部だけを拾うのではなく、全体の文脈を整理して意味を理解する力が求められます。
アレクサンドラ構文の問題は、まさにこの力を鍛えることができる教材と言えます。
小中学生の国語といえば、「感想文を書く」「文章を読む」といったイメージが強いかもしれません。
しかし、実際には文章の論理構造を正確に読み取る力が、学力の土台を作ります。
日々の授業で少しずつ、こうした小問に取り組むことで、読解力だけでなく論理的思考力も自然に身についていきます。
清栄学舎でも、こうした問題を取り入れたいと考えています。
ただ、市販教材では量やレベルが十分でない場合もあります。
その場合は、オリジナル教材の開発も視野に入れて、生徒一人ひとりが正確に読む力と考える力を伸ばせる環境を作っていきたいと思っています。



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