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単位量当たりの大きさに強くなるために

小田原市蓮正寺にお住いの皆さん、こんにちは!

小中学生対象の学習塾、清栄学舎午来(ごらい)です。


小田原市蓮正寺エリアに新しく開校した当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!

もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!



前回の続きです。

算数の最大の壁のひとつ、「単位量あたりの大きさ」の理解をどう深めるかについてお話しします。


この単元は、基本的な割り算の延長でありながら、応用範囲がとても広く、ここでつまずいてしまう子も少なくありません。

速度、割合、人口密度、平均、比……すべてに「1あたりの大きさ」が関係してきます。

「なんとなくわかった」ではなく、「本当にわかった」にしておきたい単元です。


とはいえ、指導者である私自身も、今なお試行錯誤の真っ最中です。

そんな中で、今私が子どもたちに実践している工夫を2つ、ご紹介します。



1.数直線を書くこと


これは教科書にも出てくる王道の方法です。

単位量の問題は、頭の中だけで考えようとすると混乱しやすいのですが、数直線を書くことで、状況が整理され、数の関係が見えるようになります。


これに慣れれば機械的に立式をすることができるようになりますが、慣れが必要です。

数直線の書き方は、次回の記事で紹介します。



2.数字を簡単にして考えてみる


もう一つ、私がよく使う方法がこちら。

問題の数字を、計算しやすい数字に置き換えて考えてみるということです。


たとえば、「5時間で300km進みました。時速は?」という問題。

困っている生徒には、「2時間で100kmだったら?」「1時間で50km進むね」と、もっと簡単な例で考えてもらいます。

数字を変えることで、「あ、1時間で進む距離を求めるのか」とか「割り算を使うのか」と問題の本質が見えやすくなるのです。


「単位量当たりの大きさ」は、小数や分数が絡むと急に難易度が上がります。

例えば、「0.6mで120円のリボンがあります。1mあたりの値段はいくらでしょう」という問題。

この問題を見て、割り算だとパッと気づける子どもは少ないです。

でも、こんな時も簡単な整数で置き換えてみると、式が思いつきやすくなります。


こうした思考のトレーニングは、ただ計算を解くだけでなく、「何を求めているのか?」を理解する力にもつながります。



単位量当たりの大きさの理解は、読解力・図解力・柔軟な思考が求められる、なかなか骨のある内容です。

だからこそ、焦らず、子どもたちが「わかる」瞬間を一緒に探していく姿勢が大切だと感じています。


この単元を乗り越えられると、算数に対する見え方が変わる子も多いです。

もしご家庭でも、「よくわかんないな〜」とつぶやく瞬間があれば、上の2つの方法、ぜひ試してみてくださいね。

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