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「割合」の攻略④

小田原市蓮正寺にお住まいの皆さん、こんにちは!

小中学生対象の学習塾、清栄学舎午来(ごらい)です。


小田原市蓮正寺エリアにある当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!

もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!



いよいよ「割合」の攻略シリーズ最終回。


今回は「〇%増」「〇%減」という表現について解説します。


この表現は小学校の算数ではあまり登場しませんが、中学校の方程式では頻出の内容です。

また、日常生活の中でもよく見かけますね。


たとえば、スーパーの商品パッケージに「20%増量!」とか、値引きシールに「3割引き!」と書かれていたりするのを目にしたことがあると思います。

こうした表示にも、割合の考え方がしっかり使われているのです。


例えば、300円の商品に「20%OFF」のシールが貼られていたとしましょう。

このとき、割引後の値段はいくらになるでしょうか?


まずは、「300円の20%」を計算します。


300 × 0.2 = 60


したがって、60円が「値引きされる金額」です。


ここで注意!

「300円の20%OFFは60円」と答えてしまうのは早とちりです。

60円は値引きの額であって、値引き後の値段ではありません。


したがって、

300 - 60 = 240

よって、割引後の金額は240円となります。


別の考え方もできます。

20%OFFというのは、「もとの金額の80%で売る」ということです。

したがって、次のようにも計算できます。


300 × 0.8 = 240


どちらの方法でも結果は同じですね。


「〇%減」はこの公式で表せます


もとにする数 ×(1-割合)


同じように、「〇%増」のときは足し算になります。


もとにする数 ×(1+割合)


この「1を足す」「1を引く」を忘れないようにしましょう。

ちなみに、1は「もとの100%」を表しています。

たとえば「20%増」は100%+20%=120%=1.2倍、

「20%減」は100%-20%=80%=0.8倍という意味です。


最後に、少しややこしい問題について考えてみましょう。

20%増のあとに20%減するとどうなる?という問題です。


たとえば100円のものを20%増やすと120円。

それを20%減らすと、

120 × 0.8 = 96円

もとの100円より少なくなっていますね。


20%増やしてから20%減らしても、もとには戻らないというところが要注意です。


理由は簡単で、2回目の「20%減」はもとの100円ではなく、増えた後の120円をもとに計算しているからです。


割合は、「もとの数を基準にしてどれくらい変わったか」を表す考え方です。

〇%増・〇%減の計算も、結局は「もとの数 ×(1±割合)」という形で考えられます。

この考え方を身につけておけば、買い物でも、テストの点数でも、現実のさまざまな場面で役立ちます。


割合を苦手とする小学生は少なくありません。

中学生になってもつまずく生徒は多く、関数や方程式の文章問題で苦労しがちです。

また、割合の考え方は日常生活の中にもたくさん登場します。

そのため、割合があいまいなまま大人になると、買い物などで損をしたり、数字の意味を正しく理解できなかったりすることもあります。


清栄学舎では、こうした「生活にもつながる学び」を大切にし、小学生のうちに割合の考え方をしっかりマスターすることを目標としています。

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