「割合」の攻略④
- seieigakusha25
- 4 days ago
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小田原市蓮正寺にお住まいの皆さん、こんにちは!
小中学生対象の学習塾、清栄学舎の午来(ごらい)です。
小田原市蓮正寺エリアにある当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!
もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!
いよいよ「割合」の攻略シリーズ最終回。
今回は「〇%増」「〇%減」という表現について解説します。
この表現は小学校の算数ではあまり登場しませんが、中学校の方程式では頻出の内容です。
また、日常生活の中でもよく見かけますね。
たとえば、スーパーの商品パッケージに「20%増量!」とか、値引きシールに「3割引き!」と書かれていたりするのを目にしたことがあると思います。
こうした表示にも、割合の考え方がしっかり使われているのです。
例えば、300円の商品に「20%OFF」のシールが貼られていたとしましょう。
このとき、割引後の値段はいくらになるでしょうか?
まずは、「300円の20%」を計算します。
300 × 0.2 = 60
したがって、60円が「値引きされる金額」です。
ここで注意!
「300円の20%OFFは60円」と答えてしまうのは早とちりです。
60円は値引きの額であって、値引き後の値段ではありません。
したがって、
300 - 60 = 240
よって、割引後の金額は240円となります。
別の考え方もできます。
20%OFFというのは、「もとの金額の80%で売る」ということです。
したがって、次のようにも計算できます。
300 × 0.8 = 240
どちらの方法でも結果は同じですね。
「〇%減」はこの公式で表せます
もとにする数 ×(1-割合)
同じように、「〇%増」のときは足し算になります。
もとにする数 ×(1+割合)
この「1を足す」「1を引く」を忘れないようにしましょう。
ちなみに、1は「もとの100%」を表しています。
たとえば「20%増」は100%+20%=120%=1.2倍、
「20%減」は100%-20%=80%=0.8倍という意味です。
最後に、少しややこしい問題について考えてみましょう。
20%増のあとに20%減するとどうなる?という問題です。
たとえば100円のものを20%増やすと120円。
それを20%減らすと、
120 × 0.8 = 96円
もとの100円より少なくなっていますね。
20%増やしてから20%減らしても、もとには戻らないというところが要注意です。
理由は簡単で、2回目の「20%減」はもとの100円ではなく、増えた後の120円をもとに計算しているからです。
割合は、「もとの数を基準にしてどれくらい変わったか」を表す考え方です。
〇%増・〇%減の計算も、結局は「もとの数 ×(1±割合)」という形で考えられます。
この考え方を身につけておけば、買い物でも、テストの点数でも、現実のさまざまな場面で役立ちます。
割合を苦手とする小学生は少なくありません。
中学生になってもつまずく生徒は多く、関数や方程式の文章問題で苦労しがちです。
また、割合の考え方は日常生活の中にもたくさん登場します。
そのため、割合があいまいなまま大人になると、買い物などで損をしたり、数字の意味を正しく理解できなかったりすることもあります。
清栄学舎では、こうした「生活にもつながる学び」を大切にし、小学生のうちに割合の考え方をしっかりマスターすることを目標としています。


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