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世界最大の大統領選挙、混乱の記憶

小田原市蓮正寺にお住いの皆さん、こんにちは!

小中学生対象の学習塾、清栄学舎午来(ごらい)です。


小田原市蓮正寺エリアに新しく開校した当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!

もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!



いよいよ明日は参議院選挙ですね。

政治に関心が向かうこの時期、今日は少し思い出話を。


数年前、私がインドネシアの首都ジャカルタに住んでいたときのことです。

現地で大統領選挙が行われ、私はその一部始終を現地で経験しました。


インドネシアの大統領選挙は、国民による直接選挙制。

アメリカのような選挙人制度とは異なり、有権者が一人一票で大統領を選びます。

有権者数は2億人弱にものぼり、「世界最大の大統領選挙」と呼ばれることもあります。


さて、それは2019年4月のことでした。

選挙に立候補したのは、現職のジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)と、新人のプラボウォ。


プラボウォ氏は元軍人で、力強く、時には過激な物言いをするスタイルから、当時は「インドネシアのトランプ」と称されていた記憶があります。

対するジョコウィ氏は穏健派で、市民目線を大切にする政治スタイル。

外見や立ち居振る舞いがオバマ元大統領に似ているという意見もありました。


投票の約1か月後の5月21日、結果が正式に発表され、ジョコウィ氏の再選が決まりました。


─しかし、問題はそのあとに起こったのです。


結果発表を受けて、プラボウォ陣営による大規模な抗議デモが、首都ジャカルタ市内で巻き起こりました。

デモは当初平和的でしたが、夜になると徐々に暴徒化し、火炎瓶や石が飛び交い、ついには警察との衝突、そして銃撃戦にまで発展。


私がそのとき勤めていたジャカルタの日本人学校は、数日間臨時休校となりました。

学校周辺には大きな混乱はありませんでしたが、市内に住む児童生徒からは「家の近くで発砲音が聞こえた」という話もあり、ただならぬ緊張感が広がっていました。


犠牲者も出てしまいました。

公式発表では死者は数名、負傷者は数百人規模にのぼり、現地はまさに非常事態。

SNSや一部メディアの利用も制限され、市民生活にも影響が出ました。


あの経験を通して、「選挙とは、国の根幹を支える営みでありながら、時に社会の分断をも浮き彫りにするものだ」と痛感しました。

日本では、選挙による混乱や暴動はほとんど見られません。

だからこそ、私たちは安心して投票に行けるのだと思います。

そして、だからこそ、「どうせ何も変わらない」と投票を軽視するのではなく、自分の一票がきちんと国の仕組みに反映される環境に感謝しつつ、意思を示すことが大切だと感じています。

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