「綿」と「絹」の違い
- seieigakusha25
- Dec 6, 2025
- 4 min read
小田原市蓮正寺にお住まいの皆さん、こんにちは!
小中学生対象の学習塾、清栄学舎の午来(ごらい)です。
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もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!
歴史を勉強していると、産業や市民の生活と関連して、「綿(めん)」と「絹(きぬ)」という言葉が何度も出てきます。
どちらも衣服に使われる素材で、2つの違いをちゃんと意識して抑えている生徒は少ないですが、これらはまったく違うルーツを持っていて、性質も用途も異なります。
今回は、歴史の流れと現代の衣類にもつながる「綿と絹の違い」を解説します。
綿とは?
英語だとコットンと言います。
綿は、植物のタネの周りにできる綿毛から作られます。
つまり、植物由来の素材です。
綿の特徴
・吸水性が高い
・丈夫で洗いやすい
・価格が比較的安い
・肌ざわりがさらっとして日常使いに最適
歴史では?
江戸時代まで日本では、庶民の衣服の素材として麻が一般的でしたが、綿の栽培が広まると庶民の服として一気に普及しました。
とくに木綿は、扱いやすく価格も手ごろだったため、着物・寝具・作業着など、生活に深く浸透していきました。
現代では?
現代でも Tシャツ・靴下・タオル・下着などのほとんどが綿製品で、生活に欠かせない素材です。
例えば最近、私は暖かい綿のインナーを着ています。
乾燥肌なのでヒートテックは着れないのですが、自然由来の綿なら、敏感肌の人でも快適に着ることができます。
絹とは?
英語ではシルクと言います。
ユーラシア大陸を横断する「シルクロード(絹の道)」という単語も聞いたことがあるはずです。
絹は蚕が作る繭から取れる糸。
つまり、動物由来の素材ということになります。
絹の特徴
・なめらかでツヤがあり、高級感がある
・軽くて保温性が高い
・吸湿性・放湿性に優れている
・水に弱くて扱いが難しい
歴史では?
日本では古くから養蚕が盛んで、絹は高価なため、主に武士や公家といった上層階級が使用していました。
明治時代になると、特に生糸が日本の主力輸出品となり、国の経済を支える重要な産業になりました。
現代では?
絹は今でも着物、スカーフ、ハイブランドのネクタイ、ドレスなどに使われています。
普段着よりも「特別な日に着るもの」という位置づけが続いています。
綿と絹の違いをまとめると…
綿 | 絹 | |
原料 | 綿花(植物) | 蚕(動物) |
特徴 | 丈夫・扱いやすい・安い | 軽い・光沢・高級 |
歴史での立場 | 庶民の衣服として普及 | 上流階級・輸出品 |
現代での使用 | Tシャツ、下着、タオルなど日常品 | 着物、スカーフ、ネクタイなど高級品 |
綿と絹に関連して、もう一つ紛らわしい言葉を説明しておきます。
紡績(ぼうせき)と製糸(せいし)
歴史の授業で「紡績業が発展した」「製糸が盛んだった」と出てきますが、この2つは全く別物です。
紡績=「綿の糸をつくる作業」
原料:綿花
綿をほぐし、細くねじって糸にする仕事
明治時代には、大阪の「紡績工場」が大きく発展
例:「大阪紡績会社(後の東洋紡)」が有名
製糸=「絹をつくる作業」
原料:蚕の繭
繭をお湯に入れて糸を引き出し、生糸を作る仕事
明治時代、日本の三大輸出品の1つがこの生糸
例:富岡製糸場、長野の諏訪地域などが有名
中学歴史で「綿」や「絹」がよく出てくるのは、日本の衣生活や産業の発展に大きな役割を果たしたからです。
そして現代でも、
綿:生活の中にあふれている身近な素材
絹:特別感のある高級素材
という違いはそのまま続いています。
普段着るTシャツや、特別な日に使うネクタイを見ながら、「これは綿かな?絹かな?」と考えると、歴史の勉強もぐっと身近に感じられると思います。
とはいえ、最近はポリエステルやナイロンなどの化学繊維がよく使われているでしょうか。



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