「主体的に学習に取り組む態度」の評価、見直しへ
- seieigakusha25
- Jul 8
- 3 min read
小田原市蓮正寺にお住いの皆さん、こんにちは!
小中学生対象の学習塾、清栄学舎の午来(ごらい)です。
小田原市蓮正寺エリアに新しく開校した当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!
もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!
数日前の報道ですが、このようなニュースを目にしました。
それは、子どもたちの通知表や内申書に関わる「成績のつけ方」が変わるかもしれないという内容です。
〈参考〉
具体的には、「主体的に学習に取り組む態度」(以下「主体的~」)という評価項目を、成績(評定)に数値として反映させない方向で文部科学省が見直しを進めているということです。
これまでの成績は、以下の3つの観点で評価されていました。
知識・技能
思考・判断・表現
主体的に学習に取り組む態度
このうち「主体的~」は、例えば「授業中に積極的に発言しているか」「課題提出をきちんとしているか」「学びに向かう粘り強さがあるか」などが評価の対象でした。
ところが、この評価の仕方があまりに曖昧で、ノート提出の頻度や姿勢など、形式的なものに偏ってしまうことが多かったのです。
そこで今回、この「主体的~」は数値評価から除外し、今後は記述式の「総合所見」で触れる形に整理し直すという方針が示されたのです。
とはいえ、これはすぐに実施されるわけではありません。
全面実施は、2030年頃になるはずで、現在の中学生には直接関係しない話です。
ですが、今の小学校低学年や未就学児のご家庭にとっては、5年後には現実の話になってきます。
ですから、教育に関心を持つすべての保護者にとって、今回のニュースは非常に大きな意味を持ちます。
元小学校教員として、個人的にもこの動きには共感するところがあります。
というのも、「主体的~」を数値で評価するのは、本当に難しいのです。
明確な数値基準がなく、「この子はがんばっている」と思っても、それをどう点数に落とし込むかで悩む日々でした。
テストの点数であれば、一定の基準で評価を分けることができます。
しかし「主体的~」となると、どうしても教師の主観が混ざってしまいます。
正直に言えば、私自身、「真面目に授業を受けているけれど、テストではなかなか点数が取れない子」に対するある種の救済措置として高めの評価をつけていたこともあります。
こうした評価の仕方が、はたして客観的で公正かと問われれば…全くそんなことはありません。
ですから、今回この項目が成績からは切り離され、別の形で評価するという方針になったことは、納得できるテコ入れだと受け止めています。
成績には説明責任があります。
「なぜこの子が◎なのか」「なぜあの子が〇なのか」
そこには誰が見ても納得できる理由が必要です。
主観に左右されすぎる評価は、子どもにも保護者にも、そして先生にも、あまり幸せをもたらしません。
それでは次回は、「主体的~」が成績から外れたことにより、子どもたちの学びにどのような影響があるのか、私の意見を述べます。
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