稲作と世界地理
- seieigakusha25
- Sep 24
- 3 min read
小田原市蓮正寺にお住いの皆さん、こんにちは!
小中学生対象の学習塾、清栄学舎の午来(ごらい)です。
小田原市蓮正寺エリアにある当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!
もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!
最近、田んぼで稲の収穫をしている光景をよく見かけますね。
稲刈りの風景は、日本の秋の風物詩だと言えます。
今回は、稲作と世界地理とを結びつけて見てみましょう。
そもそもですが、暑い地域と寒い地域、どちらが稲作に適しているかわかりますか?
日本では、新潟県や東北地方、北海道が主な米どころなので、寒い地域だと思っている人もいるかもしれません。
しかし、もともとは米は暑い地域で栽培される穀物です。
稲作には水が欠かせませんが、日本の東北地方は雪解け水が豊富なので、おいしいお米が育つというわけです。
そのため、日本では稲の栽培は夏しかできません。
農作物の種類は、その地域の気候に大きく影響されます。
暑くて雨が多い地域:稲作が盛ん。水が必要な稲は温かい気候でよく育つ。
寒くて乾燥する地域:小麦やライ麦などの作物が中心。冷涼な気候で育ちやすい。
このため、アジアの熱帯・亜熱帯地域では米が主食になり、ヨーロッパや北アメリカでは小麦からつくられるパンやパスタが主食になっているのです。
国土が広く、地域によって気候が大きく異なる中国やインドでは、稲作が中心のところと麦の栽培が中心のところとで分かれています。
東南アジアや南アジアでは、気候が温暖で雨が多いため、1年に2回米を収穫する二期作が一般的です。
場所によっては三期作が行われているところもあり、黄金色に実った稲を収穫している横の田んぼで苗を植える、といった日本では考えられないような光景を見ることができます。
実は沖縄の一部地域でも、気温や降水量の条件がそろうため、二期作が行われています。
2~3月に田植えをして5~7月に1期目の稲刈りを行い、8月に田植えをして10~11月に2期目の稲刈りを行うというスケジュールが一般的なようです。
本州とは違い、温かい地域ならではの工夫ですね。
米は小麦に比べて単位面積あたりの収量が多く、栄養効率が良いという特徴があります。
また、水田は連作障害が起こりにくいので、常夏の地域では短いスパンでの収穫・田植えが可能です。
このように、米食は食糧事情に優れているため、より多くの人々を養うことができます。
インドと中国が人口大国なのは有名ですが、私たちの住む日本も1億人を超える人口大国です。
そのほか、人口2.8億人のインドネシア、2.5億人のパキスタン、1.7億人のバングラデシュ、1.1億人のフィリピンと、世界の人口ランキングの上位にはアジアの国々が多くランクインしています。
食べ物と人口、気候の関係は、世界地理と結びつけて考えることができます。
田んぼの稲を見かけたら、「この米はどんな気候で育っているのか」「世界の他の地域では何を主食にしているのか」と考えてみると、理科・地理の学びがぐっと身近に感じられます。


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