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秋の朝、くっきり見える富士山のひみつ

小田原市蓮正寺にお住いの皆さん、こんにちは!

小中学生対象の学習塾、清栄学舎午来(ごらい)です。


小田原市蓮正寺エリアにある当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!

もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!



最近、西の方向にある富士山が、朝になるとくっきりと見える日が増えてきました。

夏のあいだはいつも雲や霞に隠れていたのに、秋になったら午前中は美しい姿がはっきり見えるようになりました。

ところが、午後になると白い雲がもくもくと出てきて、また隠れてしまいます。

どうしてこんなことが起こるのでしょうか。


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まずは、雲のでき方を簡単におさらいしましょう。

地面で熱せられた空気は密度が小さく(軽く)なり、上へとのぼっていきます。

空気は高いところに行くほど温度が下がるため、のぼった空気はどんどん冷やされます。

空気が冷やされると、空気中の水蒸気が小さな水滴や氷の粒に変わります。

そうして、雲が出来上がります。


秋は夜のあいだによく冷えこみます。

また、秋は夏よりも空気が乾燥していることが多く、空気中の水蒸気が少なくなります。

そのため、空気が上昇し、雲が発生するということが起こりにくくなります。

秋の朝に富士山がくっきり見えるのは、このためです。


秋とはいえ、日中はまだ暑い日が続いています。

太陽が昇って地面があたたまると、地表付近の空気もあたためられて上へ上がり始めます。

この上昇気流が空気を高いところまで運び、上空で冷やされると、水蒸気が集まって雲ができます。


特に富士山のような高い山は、空気が山肌を登るように持ち上げられるため、山のまわりに雲ができやすくなります。

こうして昼から午後にかけては、富士山のまわりに雲がかかって、午前中のような姿は見えなくなってしまうのです。


夏は湿気が多く、大気が不安定なので、朝から雲や霞がかかって山が見えにくい日が多くなります。

秋になると空気が乾燥し、朝のうちは澄んだ青空が広がりますが、昼はまだ気温が上がるため、上昇気流が起きて雲がわきやすいのです。

太平洋側の冬は快晴で乾燥した日が多いので、一日中、富士山の姿がくっきりと見えるようになるでしょう。

例年、9月下旬ころには富士山頂で冠雪が確認されます。

雪化粧の富士山、楽しみですね。


季節の移り変わりは、空の様子や山の見え方にも表れます。

ただ眺めるだけではなく、「なぜそう見えるのだろう」と考えてみると、自然の仕組みがぐっと面白く感じられます。

今日書いた内容は、中2の理科で学習します。

学校で学習したことと関連付けながら、ぜひ季節の変化を観察してみましょう。


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