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理科がもっと身近になる!今年の梅雨を読み解こう

Updated: May 20

螢田駅周辺にお住まいのみなさん、こんにちは!

5月26日(月)の開校を目指している清栄学舎の午来(ごらい)です!


昨日の荒天から一転、今日は曇りですが穏やかな天気です。

朝から蒸し暑く、全国的に湿度が高い状態で、ところによっては真夏日の予報も出ています。


さて、中学2年生の理科では天気や前線について学習しますね。

今日は、昨日の天気の状況と今後の気象について、簡単に解説します。


まずは、こちらが直近の天気図です。

気象庁のホームページより拝借しました。


赤い丸がついた「温暖前線」と、青い三角がついた「寒冷前線」がほぼ同じ勢力で押し合っていて、「停滞前線」ができています。

この前線が通過したため、昨日は雨や風が強く、不安定な天気となりました。


この停滞前線は徐々に南へ移動し、「梅雨前線」へと変わっていきます。

実際、5月16日に九州南部が全国で最も早く梅雨入りしたと気象庁が発表しました。


ただ、例年は沖縄・奄美地方が一番早く梅雨入りします。

今年のように、九州南部が沖縄・奄美よりも先に梅雨入りするのは、1951年の統計開始以来、初めてのことです。


では、なぜ今年はこのような珍しい現象が起きたのでしょうか?


通常、梅雨前線は春から夏にかけて徐々に北上し、日本の南から順に梅雨入りします。

しかし今年は、梅雨前線が例年よりも北の方にでき、その後少しずつ南下しました。

これは、日本近くを通過した低気圧が前線を北に押し上げ、低気圧が遠ざかって弱まると前線が南に戻ったためです。

また、太平洋の高気圧が例年より強く北へ広がっていたことも、この動きに影響しました。


こうした気象条件が重なったため、九州南部で早く梅雨が始まり、その後も前線が南に動くという、いつもとは少し違った梅雨の動きが見られたのです。



さらに今年の梅雨を深掘りしてみましょう。

九州南部の梅雨入りは例年より半月から1か月ほど早くなっています。


実は、「2025年は梅雨入りが早い」という予報は、かなり早い時期から出されていました。

日本気象協会が運営するウェブサイト「Weather X」では、なんと2月25日に今年の梅雨入りが早まることを予想する記事が公開されています。

この記事によると、ラニーニャ現象の影響で夏も猛暑になりやすく、夏の前半から台風が多く発生する可能性が高いと予測されています。




このように、身近な天気の変化を学習と結びつけることで、理解が深まります。

理科は日常の現象から発展してきた学問ですので、教科書だけでなく、ぜひ生活の中でもアンテナを高くしてみてください。


〈参考〉




清栄学舎では、こうした生活に即した学びを大切にしています。

これからも、みなさんと一緒に楽しく学んでいきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

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