割り算と単位の関係を考えよう
- seieigakusha25
- Oct 4
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小田原市蓮正寺にお住いの皆さん、こんにちは!
小中学生対象の学習塾、清栄学舎の午来(ごらい)です。
小田原市蓮正寺エリアにある当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!
もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!
単位に注目して、足し算・引き算・掛け算について書いてきました。
今日のブログでは、割り算と単位の関係を見ていきましょう。
割り算で多くの子どもが混乱しやすいのが、「どっちをどっちで割るか」問題です。
例えば、こんな問題。
「15個のクッキーを3人で分けると、一人分のクッキーはいくつになりますか」
この問題に関しては、「15÷3」と容易に立式できます。
しかし、次のような問題はどうでしょう。
「全体の長さが60mのロープがあります。重さは120kgです。このロープは1kgあたり何mでしょうか。」
式を立てるとき、「60 ÷ 120 なのか、それとも 120 ÷ 60 なのか」と迷ってしまう子どもはとても多いです。
大人でも即答するのは難しいのではないでしょうか。
ちなみに、正しい式は「60 ÷ 120」ですが、指導の経験上、「120 ÷ 60」と答える子どもも多く、意見が半々くらいに割れます。
算数が得意な生徒でも間違えがちです。
これには、「割り算は(大きい数÷小さい数)になる」という固定観念があるからだと思われます。
さて、こんなときに役立つのが、割り算の単位のルールです。
一般的に、割り算の答えの単位は、割られる数(÷の前にある数)の単位と同じになります。
今回の例では、「1kgあたりの長さ」を求めたいので、答えの単位は「m」です。
つまり、長さを重さで割る形にすればよいわけです。
60 m÷120 kg=0.5 m
答えは、「1kgあたり0.5m」ということになります。
同じく、子どもが混乱しやすい「速さ」の問題を見てみましょう。
「120kmを3時間で進んだときの速さは?」という問題。
求めるのは「1時間あたりの距離」です。
つまり、「時速〇km」を求めるということ。
この「時速〇km」というのは、「km/h」と表記することもあります。
「km/h」という表記は、分数を表しています。
「時間 ぶんの km」ということです。
ということは、「距離÷時間」になることが分かります。
よって、
120 km÷3 h=40 km/h
こういう式になります。
割り算では「どっちをどっちで割るか」に迷うことがありますが、
答えの単位が割られる数の単位になることを意識すると、式が自然に決まります。
迷ったら、単位に注目してみましょう。
ほとんどの人が単位には注目していないと思いますが、実は立式のヒントをくれる重要な存在なのです。


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