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なぜ「子午線」というのか

小田原市蓮正寺にお住いの皆さん、こんにちは!

小中学生対象の学習塾、清栄学舎午来(ごらい)です。


小田原市蓮正寺エリアに新しく開校した当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!

もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!



2日続けて時差の話をしていますが、今日ももう少しだけこの話題を引っ張ってみます。


イギリス・ロンドンを通る経度0度の線を「本初子午線」と呼びます。

そして、日本の兵庫県明石市を通る東経135度の線は「標準時子午線」です。


では、この「子午線(しごせん)」とはどういう意味なのでしょうか?

実は、子午線とは「経線」の別名です。


察しの良い人は、「子」「午」という漢字の組み合わせを見て、「これは十二支(じゅうにし)に関係ありそうだな」と気づいたかもしれません。


十二支を方角に当てはめてみましょう。

北の方角を「子」として、時計回りに十二支を割り当てます。

時計をイメージすると分かりやすいかもしれません。




そうすると、東に「卯」、南に「午」、西に「酉」が来ます。


ちなみに、丑と寅の間の方角(北東)は「艮(うしとら)」と言います。

古くから陰陽道において、北東の方角は鬼の出入りする鬼門と考えられていました。

そこから、鬼→艮(丑寅)という連想ゲーム方式で、鬼は牛の角を持ち虎柄のパンツをはいているイメージが出来上がったそうです。

同様に、南東は「巽(たつみ)」、南西は「乾(いぬい)」、北西は「坤(ひつじさる)」と言います。


閑話休題。

以上のことから、経線は南北に延びる線なので、北から順番に「子午線」と名付けられたというわけです。


ここまで読んで、「じゃあ横にのびる緯線は、卯酉線(ぼうゆうせん)っていうのでは……?」と、ひらめいた人もいるかもしれません。


実は、「卯酉線(ぼうゆうせん)」という言葉は確かに存在します。

ですが、これは緯線そのものを指す言葉ではなく、また別の概念なので注意が必要です。

もっとも、人生の中で「卯酉線」という言葉に出会うことは、ほとんどないとは思いますが……。


今日は少し脱線した話になりましたが、こうして「なんでだろう?」と疑問をもって調べてみることはとても大切です。

この知識自体は、テストの点数に直接つながるものではないかもしれません。

でも、こうした枝分かれした知識を少しずつでも持っておくと、思いがけないところで役に立つことがあります。


知識は、持っていて損することはありません。

これからも、ちょっとした疑問を大事にしていきましょう!

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