【日常の謎】朝4時に空が明るい!? 〜日の出と緯度の関係〜
- seieigakusha25
- Jun 18
- 3 min read
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なんか急に夏がやってきましたね。
梅雨入りしたのかと思えば、晴れの日が続き、すでに夏本番のような暑さです。
皆さんは夏が好きですか?
私は大好きです。
どれくらい好きかというと、「常夏である」という理由だけで、東南アジアやインドに移り住んでしまったほどです。
実は、今年の夏は、私にとって8年ぶりに本州で迎える夏になります。

さて、そんなある日のこと。
明け方4時ごろにふと目が覚めたのですが、そのとき、とても驚きました。
なんと、外がもう明るくなりかけているのです!
私はこれまで、ジャカルタ(インドネシア)、沖縄、チェンナイ(インド)といった、いわゆる「常夏」の地域に住んでいました。
どの都市でも、朝の4時は真っ暗。
季節に関係なく、空が明るくなるのは5時を過ぎてからでした。
では、なぜ本州では4時にすでに空が白んでいるのでしょうか?
これは、緯度の違いによるものです。
皆さんは「白夜(びゃくや)」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
白夜とは、北欧や北米などの高緯度地域で起こる自然現象で、太陽が一日中沈まない日のことです。
反対に、一日中太陽が昇らない現象を「極夜(きょくや)」と呼びます。
このように、地球では緯度が高くなるほど、季節による日の出・日の入りの時間差が大きくなるのです。
逆に、ジャカルタやチェンナイのような低緯度地域では、年間を通して日の出・日の入りの時刻があまり変わりません。
例えば、赤道近くのジャカルタでは年間を通して、日の出はだいたい午前6時前後、日の入りは午後6時ごろ。
ほぼ一定です。
つまり、私は長くそうした低緯度地域に住んでいたので、本州の「4時に空が白む夏の朝」に、とても驚いたわけです。
ところで、1年のうちで最も日照時間が長い日を、北半球では「夏至(げし)」と呼びます。
今年(2025年)は、6月21日が夏至にあたります。
下の表に、私がこれまで住んだ都市での緯度・夏至(または冬至)の日の出・日の入り時刻をまとめてみました。
都市 | 緯度 | 日の出 | 日の入り |
ジャカルタ | 南緯6度 | 05:59 | 17:47 |
チェンナイ | 北緯13度 | 05:44 | 18:38 |
那覇 | 北緯26度 | 05:36 | 19:20 |
小田原 | 北緯35度 | 04:27 | 18:58 |
このように比べてみると、地域によって空の明るさの感じ方が全然違うことがわかりますね。
じゃあ、なぜこのような違いが生じるのか……
気になった人は自分で調べてみましょう。
中学校理科で学習する内容です。
暑さが厳しくなってきて、ちょっとげんなりしている人も多いかもしれませんが、こうした自然現象に興味を持つことは、理科や社会(特に地理)の学習にもつながります。
ぜひ、日常のちょっとした「なぜ?」を見逃さずに、自分なりに調べてみる・考えてみるという姿勢を大切にしてくださいね。
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