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「柿」と「杮」、あなたは見分けられますか?

小田原市蓮正寺にお住まいの皆さん、こんにちは!

小中学生対象の学習塾、清栄学舎午来(ごらい)です。


小田原市蓮正寺エリアにある当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!

もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!



通勤の途中、いつの間にか農園の木に立派な「かき」が実っているのを発見しました。

秋の深まりを感じる光景です。


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せっかくなので、今日はこの「かき」にまつわる、ちょっとした漢字の豆知識をご紹介します。


まず、果物の「かき」は漢字でどう書くでしょうか。

正解は「柿」です。

中学生で習う比較的なじみのある漢字ですね。


では、次の言葉を読めますか?

「杮落とし公演」


これは「こけらおとしこうえん」と読みます。

「杮(こけら)」と「柿(かき)」、見た目がそっくりですが、実はまったく別の漢字なのです。


「杮(こけら)」とは、「木を削ったときに出る木くず」のこと。

そこから転じて、「杮落とし」とは、新しく建てた劇場などで最初に行われる公演を指します。


では、両者の違いをよく見てみましょう。

「柿(かき)」のつくりは市場の「市」ですが、

「杮(こけら)」は、縦棒が上下を一直線に貫いている形をしています。

パソコンのフォントでは見分けづらいのですが、実際にはきちんと区別されています。


ちなみに、「柿(かき)」の音読みは「シ」で、「杮(こけら)」の音読みは「ハイ」です。


少し話は変わりますが、「姉」と「肺」の音読みは何でしょう。

どちらも小学校で習う漢字です。

「姉」の音読みは「シ」、「肺」の音読みは「ハイ」ですね。


察しの良い人は気づいたと思います。

今でこそ「姉」も「肺」も、どちらもつくりは「市(シ)」ですが、もともとは「肺」のつくりは違っていたということを示唆しています。

しかし、どういった経緯かは分かりませんが、いつの間にか「肺」のつくりも「市(シ)」になってしまったのでしょう。

「肺」のつくりが「市(シ)」なのに、音読みが「シ」ではないのはそのような事情があるのです。


見慣れた漢字でも、実は面白いストーリーが隠れていることが多くあります。

漢字が嫌いな子どもも多いですが、このようにいろいろなエピソードを知ると、興味を持ってくれるかもしれません。

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