「柿」と「杮」、あなたは見分けられますか?
- seieigakusha25
- Oct 31
- 2 min read
小田原市蓮正寺にお住まいの皆さん、こんにちは!
小中学生対象の学習塾、清栄学舎の午来(ごらい)です。
小田原市蓮正寺エリアにある当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!
もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!
通勤の途中、いつの間にか農園の木に立派な「かき」が実っているのを発見しました。
秋の深まりを感じる光景です。


せっかくなので、今日はこの「かき」にまつわる、ちょっとした漢字の豆知識をご紹介します。
まず、果物の「かき」は漢字でどう書くでしょうか。
正解は「柿」です。
中学生で習う比較的なじみのある漢字ですね。
では、次の言葉を読めますか?
「杮落とし公演」
これは「こけらおとしこうえん」と読みます。
「杮(こけら)」と「柿(かき)」、見た目がそっくりですが、実はまったく別の漢字なのです。
「杮(こけら)」とは、「木を削ったときに出る木くず」のこと。
そこから転じて、「杮落とし」とは、新しく建てた劇場などで最初に行われる公演を指します。
では、両者の違いをよく見てみましょう。
「柿(かき)」のつくりは市場の「市」ですが、
「杮(こけら)」は、縦棒が上下を一直線に貫いている形をしています。
パソコンのフォントでは見分けづらいのですが、実際にはきちんと区別されています。
ちなみに、「柿(かき)」の音読みは「シ」で、「杮(こけら)」の音読みは「ハイ」です。
少し話は変わりますが、「姉」と「肺」の音読みは何でしょう。
どちらも小学校で習う漢字です。
「姉」の音読みは「シ」、「肺」の音読みは「ハイ」ですね。
察しの良い人は気づいたと思います。
今でこそ「姉」も「肺」も、どちらもつくりは「市(シ)」ですが、もともとは「肺」のつくりは違っていたということを示唆しています。
しかし、どういった経緯かは分かりませんが、いつの間にか「肺」のつくりも「市(シ)」になってしまったのでしょう。
「肺」のつくりが「市(シ)」なのに、音読みが「シ」ではないのはそのような事情があるのです。
見慣れた漢字でも、実は面白いストーリーが隠れていることが多くあります。
漢字が嫌いな子どもも多いですが、このようにいろいろなエピソードを知ると、興味を持ってくれるかもしれません。


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