「単位量当たりの大きさ」の攻略③
- seieigakusha25
- Oct 8
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小田原市蓮正寺にお住いの皆さん、こんにちは!
小中学生対象の学習塾、清栄学舎の午来(ごらい)です。
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前回まで、単位量当たりの大きさを計算し、比較する方法について書きました。
今日は、その考えを使って、もともと単位がそろっていない2つのものをどうやって比べるかを考えていきます。
今日の内容が本題と言ってもいいでしょう。
次のような問題を考えてみましょう。
A地区には2㎢に200人が住んでいます。
B地区には3㎢に360人が住んでいます。
どちらの地区のほうが混んでいるでしょうか。
「単位量当たりの大きさ」というと、通常このような問題が出題されます。
A地区は人数が少ないけれど、面積も小さい。
B地区は人数が多いけれど、面積も広い。
人数だけでは比べられず、面積だけでも比べられません。
比べる基準がそろっていないからです。
そこで必要なのが、比べる基準(単位)をそろえることです。
揃える基準は2通り考えられます。
「1㎢あたりの人数(人)」と「1人あたりの面積(㎢)」です。
前々回の記事で書きましたが、比較の仕方によって直感での理解のしやすさが変わります。
「どちらが混んでいるか」というのは、「どちらがより人数が多いか」ということなので、「1㎢あたりの人数」にそろえた方が理解がしやすいです。
人数を求めたいので、式は「人÷㎢」となります。
A地区:200 ÷ 2 = 100人/㎢
B地区:360 ÷ 3 = 120人/㎢
「1㎢あたりの人数」で比較すると、A地区のほうが混んでいることがわかります。
なお、この「1㎢あたりの人数」のことを人口密度と言います。
問題を解くためのプロセスをまとめると以下のようになります。
①問題の場面をよく読み、何を比べたいのかをはっきりさせる。
②そのために、どの単位にそろえるのがよいかを決める。
③それぞれの量を、その単位に合わせて計算する。
④計算した結果を比べる。
ほかの問題でも同様に考えられます。
100円で150gのお菓子と、150円で240gのお菓子。どちらが安いか?
→ 1円あたり、または1gあたりにそろえる。
→ 値段を比較するので、1gあたりの値段を求めた方が比較しやすい。
「単位量当たりの大きさ」という考え方は、割合・速さ・密度など、算数・数学のさまざまな分野につながっています。
数字を計算する前に、何を1としたときの大きさをくらべるのかを考えられるようになると、子どもたちの算数の理解はぐっと深まります。


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