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「ぬ=打消」だと思ってない?古文の落とし穴を解説

  • 2 days ago
  • 2 min read

小田原市蓮正寺にお住まいの皆さん、こんにちは!

小学生から大学受験まで、地域密着型の学習塾「清栄学舎」の午来(ごらい)です。


小田原市蓮正寺エリアにある当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!

もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!



前回のブログでは「古文はフィーリングで読む教科ではなく、論理(文法)で読み解く教科である」という話をしました。


なんとなく意味が分かりそうだから感覚で解く。

これではいつまで経っても古文ができるようにはなりません。

古文はむしろ、ロジックで解く教科です。

その中でも特に重要なのが「助動詞の識別」です。


同じ形でも、意味が複数ある助動詞はたくさんあります。

これを正しく見分けられるかどうかで、読解の正確さは大きく変わります。


今回はその代表例として、助動詞「ぬ」を取り上げてみましょう。



「ぬ」は2つに分かれる


「ぬ」には大きく2つの用法があります。


・打消の助動詞「ず」の連体形(=〜ない)

・完了の助動詞「ぬ」(=〜た・〜てしまった)


ここでよくあるミスが、「ぬ=打消」と決めつけてしまうことです。


識別のカギはシンプルです。

上の動詞の形(接続)を見ること。



● 打消「ぬ」の連体形


・未然形の動詞に接続

・連体形なので後ろに名詞が来やすい


例:花咲かぬ春

→ 花が咲かない春




● 完了の「ぬ」


・連用形に接続

・文を言い切る形になることが多い


例:宿題を終へぬ

→ 宿題を終えた



ここで分かりやすい例を一つ。


『風立ちぬ』という作品があります。

堀辰雄の小説であり、松田聖子の楽曲であり、スタジオジブリの作品でもあります。


このタイトル、「風が立たない」という意味ではありません。

「立ち」は動詞「立つ」の連用形。

つまり、

→ 連用形+ぬ

→ 完了の「ぬ」


したがって意味は「風が立った」になります。

もし打消なら、「風立たず」になるはずです。

そもそも飛行機がテーマの作品で、「風が立たない」なんてネガティブな意味になるとは考えにくいです。



フィーリングではなく「根拠」で読む


古文が苦手な人ほど、「なんとなくそれっぽい意味」で読んでしまいがちです。

でも実際は、接続や活用形といった明確な根拠で判断できます。


古文はセンスではなく、ルールの積み重ねです。

一つ一つ丁寧に見分けられるようになると、文章の見え方が一気に変わります。

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