【日常の謎】一筆書きでチラシを配れないか?
- seieigakusha25
- May 23
- 3 min read
小田原市蓮正寺の皆さん、こんにちは!
満を持して5/26(月)に開校する清栄学舎の午来(ごらい)です。
現在、小田原市蓮正寺エリアに新しく開校する当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!
もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!
教室設備の最終確認のため、ここ数日はポスティングをお休みしています。
そんな今日のブログ記事は、ポスティング中に悩んだ「日常の謎」シリーズ。
ポスティングの最中、住宅街を歩きながら、こんなことに頭を悩ませていました。
「……あれ、ここの家、もう配ったっけ?」

似たような家が立ち並び、くねくねと曲がる道に迷い込み、気づけばさっき通った気がする路地に戻ってしまっている……。
配ったはずのエリアに再び戻ってきてしまうのです。
そんなとき、ふと思ったのです。
「これは、一筆書きで配れないだろうか?」
一筆書きとは、「ある図形を、ある一点から書き出して、途中で線を切らず、また同じ線を二度以上通らずに書きあげる」こと。
これを街に応用すれば、「同じ道を二度通らずに、すべての家に一回ずつチラシを配る」ことができるのでは?
この一見シンプルな問いは、実は数学の世界でも古くから研究されてきました。
有名なのが「ケーニヒスベルクの橋の問題」です。
18世紀、ドイツのケーニヒスベルク(現在のロシア・カリーニングラード)には7つの橋がありました。
「このプレーゲル川に架かっている7つの橋を2度通らずに、全て渡って、元の所に帰ってくることができるか。ただし、どこから出発してもよい」という問いに対して、天才数学者オイラーが答えを出したのです。
「できません。」

オイラーはこの問題を、点と線で構成される「グラフ理論」という新しい数学の分野で解析しました。
その結果、「奇数本の道が接続する交差点が2つより多ければ、一筆書きはできない」というルールが導かれたのです。
↓ YouTubeにわかりやすい解説動画がアップされています。
現実の街は、数学の世界のように整ってはいません。
私の塾の周辺も、袋小路や私道、カーブの多い道が複雑に入り組んでいて、どこが「奇数の交差点」なのか一目ではわかりません。
とはいえ、考え方は応用できるはず。
チラシ配りのルートを地図上で点と線に置き換え、一筆書きのようなルートを作れないか、今まさに試行錯誤中です。
効率よく、しかも楽しく。
日常の何気ない出来事も、ちょっとした視点で謎となり、「学び」に変わります。
勉強って、机の上だけのものじゃないのです。
清栄学舎では、そんな学びの面白さを伝えていけたらと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
蓮正寺の皆さん、清栄学舎をどうぞよろしくお願いいたします!
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