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「メルカトル図法」の見直しへ

Sep 7
4 min read

小田原市蓮正寺にお住まいの皆さん、こんにちは!

小学生から大学受験まで、地域密着型の学習塾「清栄学舎」の午来(ごらい)です。


小田原市蓮正寺エリアにある当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!

もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!



2026年9月4日、国連総会で、世界地図についての決議が採択されたというニュースがありました。

現在広く使われている「メルカトル図法」ではなく、「イコールアース図法」など、実際の面積をより正確に表す地図を使っていくことを推奨する、というものです。


イコールアース図法
イコールアース図法

ただし、メルカトル図法が禁止されたわけではありません。

あくまでも「こういう地図ももっと使っていきましょう」という国連の推奨で、法的な拘束力があるわけでもありませんし、メルカトル図法が使えなくなるわけでもありません。


今回の決議は、日本も賛成。

164か国が賛成し、反対はアメリカ1か国、6か国が棄権したそうです。

今回の取り組みはアフリカのトーゴが主導しています。



そもそもメルカトル図法とは?


中学1年生の地理最初のほうに学習します。

地図の種類には、それぞれ「得意なこと」と「苦手なこと」があります。


メルカトル図法の大きな特徴は、方位や角度を正しく表せること。

これは航海に非常に便利です。


歴史で「大航海時代」というものを勉強したと思いますが、船で海を移動するときに「どの方向に進めばいいのか」が分かりやすいというのはとても重要なことです。

だからメルカトル図法は、昔から航海用の地図として非常に重宝されてきました。


ただ、得意なことがある一方で、苦手なこともある。

それが「面積」です。


世界地図を見ると、北極圏に位置するグリーンランドはかなり大きく見えますよね。

アフリカ大陸と同じくらいに見える。


ところが実際には、全然違います。

アフリカの面積は、グリーンランドのおよそ14倍なのです。

ちょっとした誤差、というレベルではありません。


これは、メルカトル図法では緯度が高い地域ほど大きく描かれるからです。

北極や南極に近づくほど、実際よりもどんどん大きくなっていく。

逆に、赤道に近い地域は相対的に小さく描かれます。

だからアフリカや南米などは、実際の大きさに比べて小さく見えてしまうわけです。


今回、アフリカの国々が中心になって「もっと正確な地図を使おう」と提案したのには、こういう背景があります。


実際よりも小さく描かれている。

それによって、その地域の存在感まで小さく感じられてしまうのではないか。


逆にロシアやカナダなどの高緯度にある国は、実際の面積以上に大きく見えます。

ロシアやカナダが大きな国であることには変わりありませんが、「実際以上に大きく見える」というのは確かにあります。


そして人間というのは、意外とこういう「見た目」に影響されるものです。



地図は認識に大きな影響を与える


地図は、ただの図以上の働きをします。


私たちは世界を直接見ることができません。

だから、私たちは地図を見て世界を知る。


そして、その地図を何度も何度も見ているうちに、「世界ってこういうものなんだ」という認識ができていく。


日本で売られている世界地図や教科書に掲載された地図を見ると、日本が真ん中にあります。

これは日本に住んでいる私たちからすれば、ごく自然なことです。


でも、ヨーロッパで作ればヨーロッパ中心の地図になる。

アメリカで作れば、アメリカ中心の地図になる。

世界そのものは変わっていないのに、「どこを中心に見るか」で見え方が変わるわけです。



時差の計算が苦手な人にも関係あります


中学生の地理で「時差の計算」が苦手な人は少なくありません。

日本を中心にした地図を見ながら考えていると、東に行ったら時間がどうなる、西に行ったらどうなる……と、なんだか分からなくなってくる。


でも、そもそも世界の時刻は日本を中心に決められたわけではありません。

基準になるのは、イギリスのロンドンを通る本初子午線です。


つまり、時差の計算をするときは「日本中心の世界地図」ではなく、「ロンドンを基準にした世界」を頭の中に置いたほうが分かりやすい。

これだけでも、結構変わります。


今回のメルカトル図法の話も、結局は同じなのかなと思います。


世界を変えたわけではない。

世界の見方を変えただけです。


でも、それだけで見えるものが変わります。

これは、結構大事なことだと思います。


学校の勉強というと、どうしても「テストで何点取れるか」という話になりがちです。


今まで一つの方向からしか見ていなかったものを、別の方向から見る。

「本当にそうなのかな?」と一度立ち止まって考える。

自分が当たり前だと思っていたことを、別の角度から見てみる。

そういうことができるようになるのも、勉強の面白さだと思います。

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