「閉める」と「閉じる」の違い、説明できますか?
- Jun 18
- 3 min read
小田原市蓮正寺にお住まいの皆さん、こんにちは!
小学生から大学受験まで、地域密着型の学習塾「清栄学舎」の午来(ごらい)です。
小田原市蓮正寺エリアにある当塾では、白山中学校・泉中学校・東富水小学校・富水小学校に通うお子さんを中心に、生徒を大募集しています!
もちろん、それ以外の学校にお通いの方も大歓迎!
私は今、週に1回、日本語指導のボランティア活動に参加しています。
小田原市やその周辺に住んでいる外国人に日本語を教える活動です。
「日本語指導」と言っても、学習者のレベルは本当にさまざまです。
来日したばかりでまだほとんど日本語が話せない方もいれば、かなり流暢に会話できる方もいます。
私は資格を持った日本語教師ではありませんが、会話練習を中心に一人ひとりの目的に合わせてお手伝いしています。
私たちは普段、日本語を何気なく使っています。
しかし、学習者の方から「この言葉とこの言葉の違いは何ですか?」などと聞かれると、意外とすぐには説明できないことが多いです。
「閉める」と「閉じる」の違い
以前、こんなことがありました。
テキストに「閉める」という言葉が出てきたんですね。
例えば、
・ドアを閉める
・窓を閉める
などです。
すると学習者の方から、「『閉じる』とは違うんですか?」という質問がありました。
確かに考えてみると、
・ドアを閉める
・ドアを閉じる
どちらも言います。
・窓を閉める
・窓を閉じる
これも両方言います。
ですが、
・本を閉じる → ○
・本を閉める → ×
ですよね。
逆に、
・鍵を閉める → ○
・鍵を閉じる → ✕
となります。
では違いは何でしょうか。
後で調べてみると…
辞書で引いてみました。
「閉める」…あいていた窓を端まで、戸を柱や他の戸のところまで動かして、すきまの無いようにする。
「閉じる」…外に向かっている口などをしめて、他とのかかわりをもたない状態になる。また、そのような状態にする。
(新明解国語辞典より)
辞書を引いてもいまいちピンと来ません。
ネイティブは感覚で言葉を使うところがあります。
こういうところが母語の面白さでもあり、難しさでもあります。
「かける」は何種類ある?
別の日には、「かける」という言葉が登場しました。
教材にひらがなで「かける」とだけ書いてあったんですね。
私は最初、
・「欠ける(茶碗が欠ける)」
・「駆ける(野原を駆ける)」
などを思い浮かべました。
でも、初学者が習うには難しい語彙です。
学習者の方が「これは“アイロンをかける”の『かける』ですか?」と聞いてきて、私は「確かに!」と思いました。
・アイロンをかける
・掃除機をかける
・電話をかける
など、日常生活でよく使う「かける」もありますよね。
さらに、
・ハンガーに服をかける
・声をかける
・迷惑をかける
など、「かける」は本当に意味が多い。
しかも、漢字にすると全部違います。
・掛ける
・欠ける
・駆ける
・賭ける
・懸ける
・架ける
などなど。
日本語学習者が混乱するのも当然だな、と感じます。
「教える側」が学ばされることも多い
日本語ボランティアをしていると、「教えているつもりが、自分が学ばされている」と感じることが本当に多いです。
普段何気なく使っている日本語を、「なぜそうなるのか」と改めて考える機会になります。
日本語ボランティアには、
・日常会話ができればいい
・日本語能力試験を受けたい
・仕事で困らないようになりたい
など、さまざまな目的を持った方が来ています。
それぞれ背景も違えば、困っていることも違う。
だからこそ、「相手に合わせて教える」ということの大切さを感じます。
これは学習塾の指導にも通じる部分があります。
一人ひとり理解の仕方は違う。
だからこそ、対話しながら、一緒に考えていくことが大事なんだろうなと思います。
Comments